2013年 01月 11日
お正月 in Tokyo 2013 ... その2 次の夜は「イギリス」に浸ってきました |
「レ・ミゼラブル」の興奮が冷めないまま、翌日の夜もレイトショーへ…
今回は親子別々での映画鑑賞。
娘はトールキンの「指輪物語」(The Lord of the Rings)の前の物語、「The Hobbit」を
映画化したその第一話「ホビット、思いがけない冒険」(An unexpected Journey)を
観に行きました。
「指輪物語」も「ホビット」も、とても長い長い壮大な物語なのです。
自分で本を読めるようになる年頃に英語で教育を受けた娘は、読書は英語の本から入りました。
今は、日英、どちらの本も読むようになりましたが、今でも小説系は英語で読むことが多いです。
その娘が小学生の頃に愛読していたのが「ハリー・ポッター」シリーズと「ナルニア国」シリーズ、
「ダレン・シャン」シリーズ、そしてこのトールキンの「指輪物語」シリーズでした。
私の父が、英語で本を読むようになった孫に初めて買ってくれた洋書が、この「The Hobbit」
だったのですが、でもトールキン・シリーズは、他の3シリーズと違って、小学生にはなかなか
難しかったようで、彼女が全部読み終えたのはもっと大きくなってからでした。
でも、何ていうのかな、イギリスの作家のこういうファンタジー系小説って、大人向けの小説でも
なく、かといってメルヘンチックな童話でもない微妙な立ち位置にあって、幼少の頃から、
そういう類いに親しんでいないと、たとえ翻訳本でも、大人でも日本で育った人間には、なかなか
親しみにくいですね。
私は「指輪物語」も「ハリー・ポッター」も映画を観てから原作に挑戦しましたが、翻訳本でも
ギブアップ(笑)興味がそれ以上涌かなくて。
エルフとドワーフの違いとか、ゴブリンとモンスター、ゴースト、はたまた精霊と生霊の違い、
妖精、フェアリーとニンフって何?というようなことが、フツウに自然に頭に入っていないと
読むのが「面倒くさく」なってくるのです。
娘が中学生になる時に、日本に帰国したのですが、当時、小野不由美さんの「十二国記」が
アニメ化されてヒットして、娘の中学でも原作を読むことが流行りました。
「十二国記」は日本版のファンタジー小説でしたが、アニメではまってしまった娘も友達同様、
原作を買って読み始めたのですが…結局、彼女は途中で読むのは断念しました。
まだ帰国したばかりで漢字に慣れていなかったせいもあるのですが、どうしても馴染めない
何かがあったようで。
結局、娘が投げた本を読み始めた私が「はまって」しまい、シリーズを全部買って読破。
本当に面白いです。
でも、この「十二国記」は、実は作者が途中で休筆していて「未完」なのです。
小野不由美さん、早く続きを書いてくださーい!!!
話が逸れてしまいましたが、ということで、私が育てたけれど、娘とは完全に幼少時のベースが
違うということを、ひしひしと感じるのがこういう時で、娘は昨年12月に「ホビットの冒険」の
封切り前から楽しみにしていました。
この物語は「指輪物語」の主人公フロド・ハギンズの養親で、指輪物語にも登場したホビット族の
「ビルボ・ハギンズ」が主人公になります。
シャーロック・ホームズを現代に置き換えたBBCの人気ドラマシリーズ「SHERLOCK」で
ワトソン博士を演じていた俳優さんが、ビルボを演じているのですが、この「SHERLOCK」昨年
NHKBSで放送されましたが、面白くて親子でハマリました。
映画の「ホビット」も三部作になり、次のシリーズに出てくる「スマウグ」というドラゴンの声を
「SHERLOCK」でホームズを演じた俳優さんが当てるそうで、これもまた娘の楽しみの一つ
なのですって。
…と、娘が感動に浸りきっている時に、私たちが観ていたのは…
「砂漠でサーモン・フィッシング」という、これまたイギリスはBBC制作の、いかにもイギリス的な
大人のラブ・ストーリーでした。
大作の前では「小品」といった感じでしたが、主演はユアン・マクレガーとエミリー・ブラント。
どちらも私の好きな俳優さんなのです。
2人ともヨーロッパではない、イギリス的なものを体現していて、特にユアン・マクレガーが
これまでの「青年」役から、「さえない中年」役も演じるようになり、それがまたけっこう
「いい味出してるじゃん!」っていう感じがして、この先のユアンが楽しみになってきました。
…私、イギリスの映画が限りなく好きなのです。
ロンドンの町も、郊外も。
そしてアートもファッションも音楽も。
それから、美味しくないといわれているイギリス料理にも愛着があります。
実は一番海外旅行で回数行ってるのがイギリス(ロンドン)なのでした。
だから、イギリス映画を観るのが楽しみなのです!!!
私の好みが娘にも受け継がれていて、娘もけっこうイギリス好き。
アメリカからヨーロッパへ行く時も、友達はスイスやフランス経由で行くのに、彼女は
いつもヒースロー経由にしていました。
たとえトランジットだけでも、イギリスに「着地」したいのだそうです(笑)
彼女は、就職して最初の海外旅行は「イギリス」と決めているらしい…
「アメリカじゃないの?」って聞いたらアメリカは旅行では無くて「里帰り」なのだそう…
ともあれ、映画って行き出すと止らなくなりますねぇ。
また、行きたいな~
by toco-luglio
| 2013-01-11 15:55
| 映画