2012年 11月 27日
2012 山陰旅行記... 境港編 その2 (加筆版) |

電車を下りた瞬間から、どっぷり水木ワールドな境港の町でした。

うちの娘がなぜか大好きな「猫娘」。
このような水木漫画のキャラクターが通称「水木ロード」の両脇にビッシリ!!!

小さな橋の袂には鬼太郎とパパ。

「妖怪神社」なるものもありまして、お詣りの前にはここで手を洗うらしいのですが…
もしかして、ここは「目玉」を洗うのかな~
でも、ちょっとグロイ…

夫はネズミ男さんと握手。
ちょっと待て!こいつ、貧乏神じゃなかったっけ?
(本当の貧乏神は別にいました)
しかし、ドラマでネズミ男のモデルという設定の水木さんの幼なじみ役を演じた杉浦太陽クン、
本当にピッタリでしたね。

夫が昔々に好きだった「悪魔くん」。
それは実写版のドラマだったと覚えている人は、私たちの世代前後の方ですね(笑)
夫が好きだったのは「メフィスト」ですって!!!

水木ロードでは銀行のATMもこんな感じ。
「とりぎん」とは鳥取銀行のことだそうです。
(どこかで聞いたような…と思っていたら、こういう名前の焼き鳥屋さんがあるのです)

ここからが元からある「水木ロード」なのかなぁ。
突然ここからアーケードが始まります。
お腹が空いてきたので、ここで一旦、昼食をとることにしました。
実は水木ロードより境港の目玉「新鮮な魚介類、そして季節の松葉ガニ」がお目当てだった
私たち。
夫が港に人気のお店があるというので、せっかくだから、そこで食べようと向かったのですが…
夫が選んだ道がこれがもう遠回りで。
しかも人気(ひとけ)がないのです。
本当に無事に着くのだろうかという不安感と空腹感、そして思いの外寒くて寒くて、
もう、ひたすら、ぶーぶー言いながら歩くこと30分近く…ようやく港に到着。
賑わっている市場の中に目指すお店があるのかと思っていたら、見つからない!!!
ここまで来てどうするの~???と泣きたくなっていたら、おばさんが声をかけてきて、
しかもそのお店の人だったのです。
割引券をくれてラッキーと思っていたら、「ここからあと10分ぐらい歩いて」だって。
あ~もう遠い!!!
…というわけで、やっとたどり着いた「かいがん」というお店。
中はすごく混んでいました。

ようやく、いただきま~す!!!
さすがに美味しかったのであります。満足!


大きな漁港です。
地図で「境港」を見つけて頂くとわかるのですが、境港から川のように長く奥深く「海」が
入り組んでいるのです。だから一瞬、海が大きな川のように見えるのです。
その先に「中海」があって「宍道湖」に繋がります。
本当に面白い形をしています。
満腹にはなったけれど、寒くて同じ道はもう歩きたくないということで、タクシーを呼びました。
タクシーの運転手さんが通った道は、夫が見つけた道とは違って「海沿い」を走りました。
そこにはイカ釣船もたくさん泊っていて、とても開けていて、港らしい情緒がありました…
ここが本来「観光客が通っても楽しい道」なんじゃないの???
今は水木プロダクション中国支社になっている水木しげる先生の生家の前も通って、
「水木しげる記念館」に到着。

「ゲゲゲの女房」の水木先生そのままの水木しげるの世界を堪能しました。

とにかく水木先生にちなんだものを扱うお店が多い多い。

海岸近くのトイレの壁にも一反木綿と塗り壁が…

民家の窓辺にいっぱい干してありました。
これ、何でしょう・・・

こなき爺、見つけ!!!

立ち入り禁止の波止場に泊っている船…今はお忙しいと思いますが、どうぞお気をつけて。

境港は戦災に遭わなかったのでしょうか…
古いお宅が結構残っていました。

ここは「千代むすび」という蔵元です。
NHKの朝ドラ「ゲゲゲの女房」の大ヒットの後だからか、お客さんも多くて賑わっていた境港。
一見すると水木しげるに始まり水木しげるに終わる町でした。
水木ファンの「聖地」ですね。
このお通りにある郵便局で投函すると「鬼太郎」の消し印を押してくれるそうです。


「こなき爺」と「砂かけ婆」の電車が待っていました。
しかし…昨今、大流行の「ご当地ゆるキャラ」。
全国のゆるキャラが束になってもかなわないほどの圧倒的な「水木ワールド」。
とにかく濃い!濃厚でした…
鳥取県からは、その他に「コナン」の青山剛昌さん、私が毎回読む度に号泣する「犬を飼う」の
谷口ジローさんという漫画界の実力者達が輩出していて、この時、鳥取県では「マンガ博」
なるものも開催中でした。
それぞれのご出身の町では「コナン電車」などが走っていたようです。
今の境港、特に日中の訪問では、あの水木先生のおどろおどろしい「妖怪」の世界は
感じられなかったのですが、もしかすると夜になるとあの辺りは気配が一変してしまうのかも
しれません。
そんなことを考えながら、境港を後にして再び境線に乗りました。
帰りの車中、途中、高校生がいっぱい乗ってきたのですが、皆静か。
女子も本当に静かなのです。
横浜辺りでは考えられないほどの静かさ。
躾が良いのか、元々お行儀が良い、そういう県民性なのか…?
米子で山陰本線に乗り換えて、その晩の宿泊地「安来」へ向かいます。
安来と言えば…「どじょうすくい」、そしてゲゲゲの女房、武良良枝さんの出身地でもあり、
島根県に入ります。
ここではからずも水木ワールドを生んだ「土壌の気配」を感じてしまった私です。
続きは次回に。
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by toco-luglio
| 2012-11-27 22:49
| 旅行