2012年 01月 11日
2012 近江旅行記...大津編② 京阪電車で石山寺へ、その後瀬田の唐橋を渡る |
膳所本町から「京阪電車」に乗って、石山寺へお詣に行くことにしていました。
(膳所本町駅。江ノ電の駅に雰囲気が似ています)
毎回切符を買うのは面倒なので、こういう時はいつも1日有効乗降自由の乗車券を買うことに
しています。
京阪電車にもありました!「湖都古都・おおつ1dayきっぷ」といいます。
大人1名分¥500。真中の絵は「大津絵」ですね。
京阪電車大津線の石山坂本線(石山寺~坂本間)と、京津線(御陵~浜大津間)に有効で
京津線でその先の京都に行く場合は、御陵から先の運賃が必要です。
「大津市内のみ乗降り自由」ということなのですが、あちこち行くには、大変便利な切符でした。
で、1day切符を買った時、駅員さんから「こんなんしていますから、どうぞ。」と言って
渡されたのが...
「初詣記念印帳」。
元旦から1/3まで、日吉大社、近江神宮、三井寺、石山寺、建部大社の5箇所に参詣すると、
この京阪電車で貰った記念印帳に「無料」で記念印を押していただけるらしいのです。
まあ、要するに初詣スタンプラリーといったところでしょうか...(罰当たり???)
これは、その専用台紙というわけで。
既に1/3だったので、「ふ~ん」と最初は思ったのですが...台紙の中にこれから行こうと
している「石山寺」が入っているではありませんか!!!
私の「スタンプラリー熱」がムクムクと頭をもたげてきて...「やっぱり、記念印集めたい!」
しかし大物「日吉神社」と「三井寺」が入っています。
午前中、膳所でのんびりしてしまい、とても1日で全部回る時間的余裕は無い状況...
「とりあえず、行くところまで行こう」と決心して「石山寺」へ向かうことにしました。
電車を待っている時、反対側のホームに向かってくる電車を見て、近くにいた小さな男の子が
歓声を上げました。 「トーマス!!!」
小さな男の子が大好きな「機関車トーマス」が、車両の全面に描いてありました。
で、私達が乗ったのは...
車体にも車内にも、ところ狭しと描かれた可愛い女子高生達。
大ヒットアニメ「けいおん」ので車両でした...
だからなのか、車内には立派なデジイチを下げた若い男性が異常に多く、微妙な雰囲気。
終点の「石山寺駅」に着いたとたん、皆さんダッシュで飛び出し、写真を取りまくっていました。
(中には、「おじさん」と言っても全く差し支えないような年代の男性も...いた)
まあ、可愛いけどね。
他にも「まんが日本昔ばなし」や「ガンダム」シリーズの車両もあるそうです。
やるなあ、ケイハン...
話を元に戻しましょう。
「石山寺駅」から、瀬田川に沿って歩くと10分ほどで、「石山寺」に着きます。
さすがにお正月、混んでいます。
山号は「石光山」。石という字がいっぱい付いた由来はこれ...
珪灰石の立派な岩盤。本堂はこの上に建っています。
実は、石山寺は去年の夏にも来ておりまして、その時は半日以上かけて、お寺や境内、庭園を
一周しました。それで油断したのか、人が多かったからなのか、今回は殆ど写真を撮って
いませんでした。
それで、季節がずれていますが、真夏の石山寺の写真を少し...
石山寺も、とても古いお寺なのですが、紫式部がここにこもって「源氏物語」を執筆したという
ことでも有名です。
それから、歴史の教科書や便覧に載っていた「石山寺縁起」(重文)。
「石山寺」とは、まさにこのお寺のことで、絵巻物もここで収蔵されています。
また、西国三十三ヶ所巡礼の第十三番札所でもあります。
奥に紫式部のお人形がいます。わかりますか?
他にも、「更級日記」の作者、和泉式部、右大将道綱母など、平安時代の女流作家の
大御所の殆どが、この石山寺を訪れていることが、彼女たちの日記に記されています。
広い庭園を登りきったところに月見台があり、その周りはとても景色が良いです。
琵琶湖から流れ出る唯一の川、瀬田川。
京都に下っていくと「宇治川」、大阪までいくと「淀川」。最後は海につながっていきます。
ボートの練習をしている人たちが見えました。
無事に「記念印」もいただき、次の目的地へ。
「石山寺駅」から一駅戻って「唐橋駅」で下車。
「瀬田の唐橋」で有名な「唐橋」の町です。
「油屋さん」でしょうか?看板に「油」と一文字大きく書かれていました。
ここも古い町なので、こういう古いお店の建物が残っています。
では、日本三大名橋の一つ「瀬田の唐橋」を渡ります。
この橋も平家物語など昔の物語に度々登場します。
「この橋を敵に渡らせてはいけない」...京都を守る重要な場所で、何度も戦乱に巻き込まれて
いる橋なのです。
残念ながら、今は修理中で、周囲に足場を組まれているので、美しい橋の全容は見られ
ませんでした。
欄干の「ぎぼし」も外されていました。
瀬田川には「中ノ島」という「中洲」があり、そこには橋の支えがあり、中州の両端には
大きな建物が建っています。
唐橋から瀬田に向かう際、左側に見えるのは、県の建物。
これが中洲の「まんなか」。
右側の端には「あみ定」という料亭があります。屋形船もチャーターできるらしい。
唐橋の上から、琵琶湖方面を望んで。
JRの鉄橋と国道1号線の橋が見えます。
橋を渡れば、「瀬田の町」です。
続きは次回に...
by toco-luglio
| 2012-01-11 01:39
| 近江