2010年 10月 03日
目黒でアート巡り...その1 笹本恒子写真展 |
お久しぶりでございます。
四国から帰って以来、毎日バタバタと忙しく、ブログもメールも放置状態でした...
今週もまだ落ち着けませんが、とりあえずここらで少し更新。
多忙の合間、東京に出た時に前から見たかった写真展と美術展へ。
幸いに両方とも最寄り駅が目黒だったので、ハシゴすることができました。
まずはGALLERY COSMOSにて10/5まで開催中の「恒子の昭和」...
女性報道写真家第一号で、御歳96歳にして現役写真家の笹本恒子さんの写真展。
昭和15年(1940年)から写真を撮り続けておられる笹本さんの、昭和期に活躍した
著名人の写真展です。
たとえば上の写真は藤山一郎さんご一家。その他に三木武吉、太田薫、浅沼稲次郎、
壺井栄、澤田美喜、谷桃子、佐多稲子...平成生まれの人達は殆ど知らないであろう
人達の気取らない気さくな姿を見ることができました。
私は、写真を見るのも好きですが、どちらかといえば、生あるもの...風景や物よりも
人物の写真、そして報道写真の方が好きなので、写真展を見に行く場合は、そちらの
方が多いです。
それにしても...「昭和」の写真ですが、モデルとなった方は、殆ど明治や大正生まれの
人たちです。皆さん、女性も男性も「さすが」の面構えでした。
特に女性...今の女性よりスタイルも悪いし、顔も平板だし、歳より老けて見えるけれど、
「奥が深い」...と言ったら良いのでしょうか...「芯の強さ」を見せつけられた感じです。
あの時代に、名を成す人になられたのですから、芯は強いに決まっているのですけれど、
軽くない「重み」にずしーんとやられてしまいました...
モノクロームのフィルム写真の陰影が、更に写真に「重みと深み」を与えていました。
この「深み」はデジカメでは出せないような気がする...
でも笹本さんはデジカメにも挑戦されているそうです。
毎日、午後には会場にいらしているそうなのですが、一目お会いしてみたかったな...
バスに乗っておられる三笠宮様。
三笠宮様は戦後、大学の講師をされていたこともあったそうで、公共の乗り物で通勤
されていたそうです。宮様を始め、他の方の帽子姿、ダンディーですね。
私の二人の祖父は帽子の愛用者でした。
日本の男性はいつから帽子をかぶらなくなってしまったのだろう...すてきなのにね。
by toco-luglio
| 2010-10-03 23:45
| ART