2012年 09月 09日
今年の夏の読書録...(海外編) |
前回に引き続きまして読書録、今回は海外編。
...と下書きしておいた日から、ゆうに1週間以上たってしまいました...
まったくもって、とほほなのですが、少し書き直して続けます。
海外といっても...結局全部アメリカの本だったから、正しくは「アメリカ編」かな。
まずは、
「スリーカップスオブティー」
K2の登頂に失敗したアメリカ人登山家が、パキスタンの小さな村の人々に助けられ、
村に学校を建てて恩返しをしようと考え、パキスタンとアメリカで活動している時に、
あの9.11テロ事件が起こる…
もう、けっこう前の本なのですが、ノンフィクションです。
私は、素直に感動いたしました。
今、ロンドンで開催中のパラリンピック。
昨日の朝日新聞の夕刊社会面を読んで、メダリストたちの中に、孤児院出身の選手が
少なからずいることを知りました。
ウクライナやロシア、グルジア出身のその選手たちは障害を持ったまま、孤児院に
入れられて、その後アメリカ人の養親を得てアメリカに渡りました。
そして健常者でも難しい五輪でのメダル獲得という、偉業を成し得た彼らの背景に
養親の存在があったことは確かでしょう。
娘が「アメリカ人」を好きな理由は、アメリカ人のこういう「心」にあるのだと思います。
シカゴで買ってきた本。
建築の街「シカゴ」の「昔と今」。同じ場所の過去と現在が同時に見られて楽しい本です。
この本に登場する場所や建築物は殆どシカゴ市内の「ループエリア」内にあるのですが、
娘の大学も寮も、そのループエリア内にあり、この本すべてが彼女の生活圏でした。
そして、アメリカで人気のブログが、こんなにすてきな写真集になりました。
娘がアメリカから取り寄せました。
作者のアリ・セス・コーエンさん…おばあちゃん子だった青年が、祖母の世代の女性は、
すてきなのに、世間から見過ごされているのは残念だと感じて、マダムたちのスナップを
撮り始めたそうです。
(写真集の冒頭、そしてブログのTOPに作者と登場するおばあちゃまも本当にすてきなのです)
この写真集に登場するのは、NY在住の(60歳以上の)マダムたち。
写真に写っている場所は、NYでも特におしゃれな人たちが歩いている通りらしいです。(娘談)
このマダムは100歳を越えておられるそうです…
ため息出ちゃいますね。
この方だけでなく、モデルになったマダムたちは「シャネル」を愛用されている方が多いのですが、
それがまた本当にすてきなのです。
娘は「シャネルって、このぐらい(の年齢に)にならないと本当は似合わないのかも…」と言います。
確かに…この美しさと貫禄には、ただ「若い」だけは、絶対に勝てないと思いました。
アジア系は、「美しい」=「若い」と思う傾向があって、娘と姉妹に見えることがすてきなことのように
考えられている風潮がありますね…昨今、流行の「美魔女」。
女性として美しくあるために努力すること自体は悪いと思わないけど、それと「若作り」は、ちょっと
違うかも、って思ってしまうのです。
その年相応の美しさがあると考えている私としては、だから「美魔女」系が「苦手」なのです。
身近に若い娘がいて、毎日それを間近で見ていると、どんなにお金を掛けても、若い子のあの
「プリプリ、ぴちぴち感」には、絶対に勝てないと思いますもの。
それに、自分もその頃は「プリプリ、ぴちぴち」で、それなりに青春を謳歌したのだから、
その「若さ」はもう十分、また経験したいとは思わないのです。
でも、なぜか日本は「若さ」が至上で、いつまでも「若い」ことがイイみたいな傾向があります。
でも、この写真集は、そういう「幻想」を吹っ飛ばしてくれます。
「見た目」ではなく、「内面」や「精神」が「若い」ことの方が重要ですてきなことではないかと。
「歳を重ねること」は、こんなにすてきなことなんだと教えてくれる本でした。
最後に…日本の美しいマダムが翻訳された本を読みました。
そのマダムは、様々な芸術のpatroness でもあり、私の尊敬する大先輩です。
やはり、アメリカで活躍する女性、セレブも顧客に持つ人気サロンのオーナーが、自分の
成功談、そして毎日をハッピーに生きるヒントを読者が元気になれるように、楽しく面白く
語ってくれます。
なんと、アメリカでは普通に行われている「ブラジリアン・ワックス」を始めた人だったことも
読んでいる途中で知りました。
「ブラジリアン・ワックス」、あの「SATC」で、よくサマンサが言ってたヤツですね。
娘によると、アメリカでは「身だしなみ」として「ワックス」をする人が多いそうです。
(でも、ちょっと痛そう…笑)
…偶然ですが、アメリカのいい意味での「タフさ」を堪能できる本を読んだ夏でした。
八月最後の夜に美しく輝いていた「ブルームーン」。
皆様、何か「お願い事」をされましたか?
滋賀のお土産にいただきました。
湖東のヒトミワイナリーの白ワイン。
スッキリして美味しかった~、ありがとうHさん!!!
ワインを頂きながら、紅葉の永源寺を想像して、すごく行きたくなりました。
食欲の秋、もうすぐですね。
もうすぐ、大きなお茶会があるので、体育会系の特訓を受けている毎日で、更新が
ボチボチになっています…
by toco-luglio
| 2012-09-09 22:43
| 読書