2009年 03月 08日
古代な気持 |
この週末、夫の誕生日でした。
北海道から帰ってから、仕事の追い込みで連日連夜の徹夜状態の夫でしたが、
がんばったおかげで、週末は一息つくことができ…
その時の為に頼んでおいたのがこれ。
Yoshimiさんのブログを通して知り、夫の誕生日までに届けてもらえるように、
こちらへオーダーしておきました。
氷を宅配で送ってもらうなんて輸送面ですごく不安だったのですが、杞憂でした。
全く問題なく届いて感激!日本の宅配便ってすごい…
日光の湧水を自然の力で凍らせて、毎日の入念な管理と作業で丁寧に造られて、
採氷された後は、現在日本には5ヵ所しか残っていないという「氷室」でおがくずに
護られて出荷の日を待っているそうです。
昔、氷は偉い人への献上品だったようです。
その時代、氷は「氷室」に貯蔵されていたそうです。
冷凍冷蔵庫の無い時代に「氷室」で「天然氷」を保管した、先人の知恵には本当に
頭が下がります。
今の時代、「氷室」と聞くと夏に作られる和菓子を思い起こしますね。
さて、本当の氷室で大切に保管されてきたその「天然氷」。
昨年初夏に私が漬けた梅酒を、夫の誕生日に初めて開けて「梅酒ロック」でいきました。
「天然氷」は、なかなか溶けにくい…
冷凍庫で短時間に造った氷と違って、屋外で長時間かけて造られるからでしょうか。
氷自体が、とても緻密な感じがしました。
夫は焼酎をロックで飲むのも好きなので、これから当分この「天然氷」で楽しめそうです。
昨今は暖冬の影響か、この季節に2回は採れた氷も、今年は1回だけだったとか…
もしかすると、また「天然氷」は幻の氷になってしまう時代がくるかもしれません。
古の先人の知恵と、それを大切に護り伝えていく人たちの思いの詰まった「天然氷」。
「宅配便」という現代人の知恵によって、日本全国に送られることが可能になりました。
天然の氷を夏に楽しむために「氷室」を考えついた古代人に思いをはせ、人間が進化
していくことについて考えながら、氷が溶けてゆくのを、ゆっくり楽しみました。
by toco-luglio
| 2009-03-08 19:25
| 特別な日