IE9ピン留め
2012年 01月 27日
オトナのオンナは「うなじ」で決める。

ザ・タイガースの面々のステキな背中に「大人の魅力」を感じてうっとりしていましたが...
「オトコ」だけでなく「オンナ」も「後ろ姿」で語れると思います。
私が女性に「大人の魅力」を感じるのは、「うなじ」なのであります。
着物を着る時に「襟を抜く」という言い方を聞きます。
この「襟の抜き加減」によって、「品」が良くも悪くもなってしまうようで、日本人が皆
普通に和服を着ていた頃は、この「襟の抜き加減」で、その人のすべてがわかってしまう
こともあったようです。
「襟を抜きすぎる」と、うなじから肩にかけての線がよく見えてしまい、洒脱で粋な感じ...
つまり「玄人っぽく」見え、逆に抜かずにキッチリ着込むと、いかにもお堅い感じになります。
袴姿の女教師や女学生で襟を抜いて着ている人はいないですよね。
それでも、和服の時は、皆、襟足が汚れないように、髪を結い上げたり、お下げに編んだり、
とにかく「うなじ」を見せる機会が、今よりずっと多かったと思います。
私の父方の祖母も、夏場は「アッパッパ」のような洋服なのか着物なのかわからないものを
着ていたのですが、それでも外出の際は、きちんと着物を着て日傘を差して出かけていました。
祖母は、毎日髪を結い上げていたのですが、着物を着て出かける時、髪を結い上げた後姿の
「うなじ」を見てドッキリした記憶があります。
祖母だけでなく、祖母の義妹だった大叔母や、祖母の従妹、伯母たち...着物を日常に着ていた
人たちの「うなじ」は、目を閉じると今もありありと浮かんできます。
その後...私が大学生の頃には祖母も高齢になり、いつのまにか、祖母は髪をバッサリ切って
しまっていました。
もう結い上げる手間が面倒で、力も残っていなかったからだと思うのですが、私は
「大好きなおばあちゃん」が本当に老いてしまったことを悟り、少し悲しくなったことも覚えています。


成人式の時、振袖姿の娘さんたちの若さが弾けそうな「うなじ」や、「ミセス」や「家庭画報」などの
表紙を飾る、ゴージャスな着物姿の女優さんの美しい「うなじ」。
それは、思わず目を見張ってしまうほどなのですが、そういう「よそゆき」のうなじではなく、日常の
そして「年を重ねた相応のうなじ」に見入ってしまうことが、時々あります。
それは、着物だけでなく、洋服の人もいます。
普通に歩いている人が、ふと下を向いた時、その人の「うなじ」が、思いがけなく綺麗で、はっと
してしまうことも...女の人は「うなじ」に人生を感じるなあと思う瞬間です。

昨日、NHKの「SONGS」で由紀さおりさんを特集していました。


どうです!!!この美しい「うなじ」。
「オトナ」のカンロク十分の、堂々たる「美しいうなじ」ですよね...


      ( 画像はNHKより)

この「年相応の美しさ」って、顔だけではなく「うなじ」に出ると思うのです。
スリムな人もそうでない人も、その人が重ねてきたものが、頚の後ろから立ち上ってくるような
気がします。
映画やドラマで、一人の人の一生を、若い時から老いた時まで、一人の女優さんが演じ分ける
ことがあります。
若い女優さんが老女の役まで演じても「頚すじ」が若いのに、メイクだけは「老けて」いて、
違和感を感じてしまいます。
どんなに特殊メイクを施しても、頚のラインは隠せないのですよね。
今のNHKの朝ドラ「カーネーション」のヒロインを尾野真千子さんが演じていて、とても素晴らしい。
面白くて、毎日欠かさず見ています。
若い尾野さんが、この先、年を重ねていくヒロインをどうやって演じていくのか、気になっていたの
ですが、いくら彼女でも老け役はどうなるのかしらと思っていましたら...
何と、ヒロイン役は最後に夏木マリさんにバトンタッチされるそうです。
ちょっとほっとしました。
それというのも、今、毎朝、尾野さんの若くて綺麗な「うなじ」を見ているからなのです。
あの「若いうなじ」では、いくら演技が上手い尾野さんでも、まだ自分が経験していない世代の
重厚さや魅力を出すのは難しいと思っていたので。
大正から昭和、平成と思いっきり生きた女性の生き様の最後の締めくくりを、夏木マリさんの
「うなじ」に期待している私です。



最後に...
由紀さおりさんのすてきな「うなじ」だけでなく、オトナな歌も楽しみましょう。




# by toco-luglio | 2012-01-27 00:54 | すてきな人たち | Comments(12)


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